少年と木の香り・・・Vol.856

昨日(12日)も高尾山へ登ったが、「へーっ!」ということがあった。

京王線「高尾山口」駅で下車。改札口はホームから階段を降りた所にある。
土曜日なのでホームは人であふれていた。
「迷子にならないように、お父さんから離れないでね!」「うん」
そんな会話を隣の親子が交わしている。

「そろそろ階段が近そうだよ、踏み外さないように気を付けてね!」「うん」
また、その親子だ。
そのとおりだ、私も足元に気を付けなければ危ない。
何しろ前の人にも横の人にもぴったりとくっついているから足元など見えはしない。

それでも階段の上になんとかたどり着き、慎重に階段の一歩を降りかけた時だった。
今まで「うん」としか言っていなかった少年が違う言葉を発した。

「いい、木の匂い、だね!」と。

私は目がしょぼくれてきていることは自覚しているが、鼻はまだそれほどでもないと思っていた、が、その場所では”木の香り”は感じていなかった。
しかし、木の香りがする理由は知っていた。
正直とても驚いた。感心をした。
見れば、小学校4年生くらいの男の子だ。
”へーっ、こういう感性をもっている子なんだ!”

階段を無事降り切って改札口近くまで来たとき、黙っていようかとも思ったが、ついおせっかいをしてしまった。
少年に向かって言ってしまった。
「この駅舎は、東京オリンピックに向けて建設される、あの国立競技場の設計者が設計したものだよ」「木の香りとか、木の雰囲気を
大事にしているんだって」と。

「ヘーッ」と少年の目が輝いた。父親も振り返り、私に好意の目を向けてくれた。
良かった、おせっかいジジイ!などと言われなかったのだった。

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