”水やり”と”ばかもの”・・・Vol.819

私の場合、いい言葉に出会うのは飲み屋が多いが、いつも飲み屋に行っているわけではない。当然本も読むし、というより今はあまり読まないから、かつて読んだ(が正しい)し、本から教えられたり、人から聞くこともある。うーんなるほど、という類の話は嫌いではなく、むしろ大好きといったほうがいいタイプだ。が、好きだが実にはなっていない。

昨日ブログに載せた酔心の「酒は」は、お店の人にねだって頂いたものだ。ほかにも捨てないで取っておいたものが3枚ばかりあった。そのうちの1枚が、どこでもらったのかが思い出せない。飲み屋でないことは確かだが、街頭で配っていたわけでもなく、ましてや本人からもらったわけでもないこともはっきりしている、左隅に花の絵など描いてあるから、飲み屋ではなく。どこかのカフェテラスのランチョンマットだったかもしれない。

まだ若かったが、いたく“なるほど”と感心したことを鮮明に思い出す。
恥ずかしながら、その時まで、茨木のり子さんを知らなかった。
タイトルは「自分の感受性くらい」だった。“水やり”という言葉が良くて、その後花などに水をやるときには必ず思い出してしまっている。

水やりandroid-20161019181031

ぱさぱさに乾いてゆく心を ひとのせいにはするな みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを 友人のせいにはするな しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを近親のせいにはするな 何もかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを 暮らしのせいにはするな そもそもが ひよわな志にすぎなかった

駄目なことの一切を 時代のせいにはするな わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい 自分で守れ ばかものよ


“水やり”もいいが、この“ばかものよ”も特にいい!
飲み屋の名言から、ちょっと真面目になった今夕だった。
明日は晴れるといいなあ!

今宵の曲は、好きな歌手のひとりテレサ・テンの歌、詞が特に好きだ。
♫ 香港 🎶


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佐野洋子さんも好きです

それがどうした!って言い切る
百万回生きた猫という絵本を描いた人です
生き死に以外のそれがどうしたってね!