「アジアを歩く」をバッグに入れて・青春の異国・・・Vol.747

今から半世紀近く前、小田実の『何でも見てやろう』を夢中で読んだ。五木寛之『さらばモスクワ愚連隊』『青年は荒野をめざす』も読んだ。これは内容もさることながらタイトルの響きに誘われた。

もともと、見知らぬ土地を歩いてみたいという願望は強かった。地図を眺めるのも大好きだった。これらは今もあまり変わっていない・・・。

青春時代は、恰好をつけていえば「生きる意味」も探っていた。
そして、日本を飛び出した。
まだ、1ドルが300円を超していた時代だった。

シベリヤ鉄道でまずヨーロッパに向かうのもいいなあ、いや、ヨーロッパ行きの船で途中下船もイイか、などと夢は広がっていた。(実際に出かけたときは、日本発ボンベイ経由マルセイユ行の船便はすでに廃止されていた。)

あれやこれやと考えた末にたどり着いた結論は、まずインドだった。
混沌の国、カオスの国、インド。得も知れないエネルギーあふれる国。その中に身を置けば、なにか「生きる意味・源泉」に触れられるのではないか、などと思ったことも大きな理由だった。

アルバイトで金をためた。途中でバイト仕事が面白く、夢が薄らいだ時もあった。
これではまずいと初心に戻った時、日本から飛行機で飛んだ。
飛行機に乗るのは、初めてだった。もちろん海外も初めて。
国内でも、海を渡ったのは、八丈島と沖縄、四国だけだった、それもみな船だった。
海外最初の地はインドのボンベイ。現在はムンバイと言っている。

そこから青春の放浪の旅は始まった。

バイブルは『アジアを歩く』1冊だった。深井聰男著、発行元は「山と渓谷社」、定価750円。刊行されたばかりだった。これをバッグに詰め込んで旅の友とした。
簡潔に要点のみが書いてあるものだったが、役に立った。日本からトルコまで取り上げ、さらにエジプトやギリシャなども付け加えていた。陸路を行く一人旅向けの、いい本だ。

今でいえばダイヤモンド社の『地球の歩き方』の前身のような本だ。海外本でいえばロンプラで知られる『ロンリー・プラネット』、中国にも同じような分厚い本が発行されていて人気だ。韓国にもあるかな?

一気に話は飛ぶが、旅の終わりころカイロで日本人の旅人と出会った。
高島修二さん。福井市で「スナックバーQ」をやっている(やっていた?)と話した。
彼は「これからアジアに向かうんだ」と言うので私は使用済み・役目の終わりかけていた『アジアを歩く』を彼にやった。
ただし、金とパスポートの次に大事なものだったので、旅が終わったら、できれば返してねと言っていた。私は未練タラタラだったのだろう、多分本は戻りはしないとも思っていたのかもしれない、が、本の裏表紙に自分の住所を書き付けた。当時はアパート暮らしだったので、アパートと実家の住所の両方を書いたものだった。彼は「もちろん、多分半年後くらいには日本へ帰るつもりだから、帰ったら送るよ」と言った。

その年の暮れ、その本が戻って来た。彼がさらに使いこなし、相当ボロクはなっていたが、無事だった。なんと、彼は、さらに新品の同書も一緒に入れていた。
感激し、今も2冊とも本棚に鎮座している。(当然、昨年の大量処分の、対象外本、としていた)。それがコレ。

1アジアを歩くandroid-20160910105010 - コピー
高島さんは今も元気で暮らしているだろうか?

アジア放浪時の本で処分しなかった本が、本棚の『アジアを歩く』の隣に、実はもう1冊ある。コレ。

2レモンちゃんandroid-20160911115923 - コピー
アテネからヨーロッパへ向かい、また、アテネへもどってきた。
多分、友人に「今アテネを出る、また戻ってくるつもりだ」と書いて絵葉書を出したのだ。ヨーロッパを回ってアテネへ戻った時、日本大使館へ寄った、そこに大使館気付で私宛に届いていた本だった。
通称レモンちゃんこと落合恵子の著だ。彼女が大人気だったのは知っていたが、発売されてすぐのこの本も大ベストセラーだと書いてあった。
「なるほど彼はレモンちゃんのファンだったか!」と苦笑したが、「その気持ちが嬉しい」と贈られたレモンちゃんの裏表紙に自分で書き込んであった。
友人の名前はKN、今も彼とは時々飲む。高校時代からの友だ。
彼は会社を経営していたが、今は実権を息子に譲り、会長となり、時間と金が出来た。
私のような貧乏旅行と違い、今は世界のあちこちを気ままに旅行している。

あれも人生、これも人生。
長いようでもあり、アッという間でもあり、「この先、どこまでゆくのやら」、楽しみだ。

今日の2曲、1曲目は 🎶 青年は荒野をめざす 🎶

詩は、あの頃の心情に少し似ているような・・・。だが、曲は、こっちの方がピッタリくる、高揚感が近い。♪ 宇宙戦艦ヤマト 🎶 だ。

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「昨日にさようなら」

高校時代、部屋にレモンちゃんのポスターを貼り、深夜、雑音をかき分けてセイヤングを聴いていました。
母親は真顔で「あんた、ほんとにこんな年上の女がいいの?」と聞きました(^_^;)
表題のシングル盤は今でも持っています。

オッと

エッ、ブルータス、お前もか?!