Five Spot After Dark ・・・Vol.732

週末、都心に出かけた。

都会の喧騒から離れて、我が家の止まり木での一杯も極上だが、都会の喧騒も嫌いではない。
仕事をしていたころは、夕刻が迫るとなぜかウキウキしてきたものだ。
今日はどこで一杯飲るか、である。

小洒落た女将のいる小料理屋にも憧れたが、残念ながら相棒に出てくるような女将とは巡り合わなかった。こちらの懐具合の故だったのだろう。かわりに、親父がやっている小料理屋はあった。年老いてしまった女将の店もあった。2軒ともまだ健在だ。
もっとも年老いた女将の方は、もう稼ぐ必要がなくなったのだろう、自分の健康のために店を開いている。昼のみ、ちょっとした食べ物などを出している。夜は今はやっていないが、釣り好きな仲間が魚を釣って来た時だけ開けてもらっている。飲み物代だけは払い、勝手にさばいて食べている。時々なので、女将も付き合う。うれしそうにしているので、では、また!と言うことになる。

ピアノバー屋台も好きだった。今はない。
赤坂のバーではオーナーが興に乗るとジャズを弾いた。ピアノの伴奏で歌いたかったものだ。本格的なものは無理だったので“鈴懸の道“ならと思い、挑戦したころが懐かしい。そのお店も、売り上げが所場代にみあわず都心から離れた。2度ばかりそちらにも行ったが、遠いので足も遠のいた。もう彼も歳だから多分店は閉めているだろう。
音楽は流れていなかったが、虎ノ門交差点近くには屋台もあった。ここも好きで毎日のように寄った。屋台の脇を通り過ぎていく人たちを眺め、車の騒音や人のざわめきがバックミュージックとなり心地よい場所だった。家の庭の止まり木で飲るルーツはここにあったのかもしれない。
強面の親父と奥さん、そして従業員の3人でやっていた屋台だったが、ある日、親父が従業員を諭していた。「バカヤロウ!」と親父の声が屋台の後ろの物陰から飛んだ。耳だてたわけではないが聞こえてきた。「いいか、たまに来て大金使う客も客だが、たとえ一杯しか飲まなくても毎日のように来てくれる人の方がもっと大事だぞ!」というようなことを言っていた。一杯の客とは私のことのようでもあったが、もっとピッタリ該当する客はいた。“へぇー、いいこというじゃないか”と我が意を強くしたことを覚えている。それからいっそう足しげく通い出したような気がする。当時確かに景気のいい客がいた、Kinちゃんと私たちは呼んでいたが、彼は週に何回かは同伴出勤前の銀座のホステスさんたちを連れて屋台で札束を切っていたものだ。若かったが、気分のいい男ではあった。まだ羽振りがいいといいのだが。

馴染みのお店は大分なくなったが、今も都心に出ると、ネオンや喧騒の中を歩くとウキウキしてくる。
Five Spot After Dark が聞こえ出してくるのだ。
ジャズを好きになり出したころ、好きな一人がカーティス・フラーだった。特に「Blues ette」に入っている曲はどれも良かった、特にと言えば「Five Spot after Dark」だ。
題名が呑兵衛にはぴったりなのもいい。暗くなり出すと、今日はどこのお店にいこうか、とフラーが誘ってきたものだ。

この日は5軒ではなく1軒だけだったが、たっぷりとゆっくりと飲んだ。
飲み終わったあと新宿の止まり木で一人コーヒータイムを取れたのだから新宿まではしっかりしていたのだろう。家には12時には着くなと思って電車に乗った。が、乗り過ごした。結局家にたどり着いたのは1時を回っていた。少し酔っていた。
1ブルースエットandroid-20160829102058
2奏者android-20160829102040

4ねぎしandroid-20160829102114
3新宿android-20160829102107

今は昼だから、コレを聴きながらコーヒーを飲んでいる。
もちろん、♪ ファイブ・スポット・アフター・ダーク 🎶

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