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女だてら・・・Vol.2426


「女のくせに(生意気だ)」「男のくせに(めそめそするな)」などとは言えない。
「女は・・こうあるべし」「男は・・こうあるべし」とも言えない。かろうじて「人は・・こうであってほしい」がセーフというところだろうか。
とかく世に知られた名の人やそれなりの立場の者が発する言葉は難しい。
言葉の発信者が男か女かによっても微妙に違ってくる。
「女は嘘をつく」発言の杉田議員が今は攻撃の的だ。
取り上げ方も男でなく女の発言ということで焦点がズレたりもする。

とかく女や男のことを語るは難しい。
7月に、そんな難しくなりそうな言葉をタイトルにした書籍が刊行された。
男だったら命名に躊躇すると思われるその本が『女だてら』だ。
実在した男装の女漢詩人を主人公にした歴史ミステリーだ。

1女だてらIMG_6863

著者は諸田玲子さんだが、私は数年前まで彼女の本は読んだことがなかった。それが著者と同じ静岡出身の友人IMが関わっている季刊『清水』で「興津川を上る」と言ったものだったと記憶している特集を組んだ。その興津川沿いにかつてあった小藩「小島藩」が出てくる。それがらみで彼女を初めて知った。
そんなことから小島藩を舞台にした人間模様を描いている彼女の『日月めぐる』を読んでみたのだった。硬派な好きなタッチだった。「渦」から始まり短編がいくつか描かれ、最後に人間曼荼羅となって一つの編に収斂していく歴史小説だった。時は幕末から明治にかけて、人生はさまざまな色模様を見せ、からみ、渦のようにグルグル回り、最後は「渦中の恋」で終わる。
諸田さんはそういう言葉使いが好きなのか長けているのか、確かその本の小編には「男惚れ」とか「女たらし」というのもあった。

令和2年10月1日(木)、 午後4時半、午後からは晴れて来た。 
久方に諸田玲子さんの名前に触れて『日月めぐる』を思い出し衝動的に『女だてら』を買ったのだった。新刊だったせいかアマゾンでは定価よりだいぶ高かったので近くの書店に取り寄せを依頼しやっと手に入ったばかりだ。まだ読んでいないが、「女だてら」を思うに、同じ言葉の使い方でも、発する人の心の奥に「人への限りない愛情や優しさ」が込められているかどうかで天地ほどの差があるに違いないと想像している。まず読む前に、秋のたそがれ前の一杯、少し早いが飲るとするか・・・。

♬ 男と女のブルース ♬




今日もご訪問くださってありがとうございました。
From Tokyo With Love 東京より愛をこめて
 では、また。



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