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サボテン・千葉の人・・・Vol.2312


石屋から話が脱線した。
“たった歌1曲で忘れられない人”となった「振り返りシリーズ」の予定だった。まだ居た。

Nは千葉から春に大学を終えてやって来た。
マイペースな男だった。ゆったりしていて、どこかトボケテいて人の話を聞いていないようなところがあった。
そんなところが彼の先輩たちには嫌われてもいた。
が、私はNのそんなところが“鷹揚”に思えて嫌いではなかった。
確かにキビキビと仕事をこなすというタイプではなかったが。

そんなNが入社してしばらく経ってからスキーにハマった。
私も当時はまだスキーをやっていたので、何度かNも誘って滑りに行ったことがある。
いつしかNは“スキー命”のようになり、ひとりで車に板を積んで出かけるようになっていった。
有給休暇もほとんどスキーに費やした。夏近くまで雪を求めて滑っていた。

そういえば韓国のドラゴンバレーにも一緒に行ったことがある。
出向で来ていたことがある韓国人のJを訪ねて、同僚たちと何人かで訪れたのだった。
Nに「一緒に行くか?」と言ったらNはひとつ返事「もちろん行きます!」だった。

そんなNだったが、彼の歌は聞いたことがなかった。
Nは、そういうことは好きではなかったので無理強いもしなかった。

ある夜、逗子の市役所前で2人で飲んだことがあった。
豪快な女将が一人で切り盛りしている小さな呑み屋だった。
女将が「俺はなあ・・」と言うのには最初は驚いたものだった。秋田出身だとか言っていた。私よりは年配だった。
「ほら、歌え」とごっつい顔で脅迫するので私は歌った。
ホラ、次、若いの」と女将はNに言った。
歌います」とNも言った。
おそらく主義信条などは、女将の迫力で吹っ飛んでいたのだろう。

Nが歌ったのが ♪サボテンの花 ♬
とつとつと話すように歌った。味があった。
「へえ~、いいじゃないか」と思った。

その後聞く機会はなかったが、あの1曲でNは忘れられない男となった。
今年もまた、サボテンの花の咲くころが近づいて来た。

2017年6月6日のサボテンの花。今年は相当早くにしかも沢山咲きそうだ。
1サボテンの花IMG_1646


令和2年5月2日(土)、午後2時。引続き晴れ。室内温度が26.5ど、しつど49.今年初めて半そでに着替えた。いままでコロナ禍のため、風邪を引いたらマズイと長袖で通して来たのだった。

Nは、午前中はボンヤリし譫の空のようにもなる時が増えて「どうしたんだ?」と問うと、「株で・・」と言う。
ある時、私ら安月給では手が出ない高級車に乗っていたので「どうしたんだ?」と聞くと「株で買った。儲けのおまけです」と言った。ネットで株をやって儲けていることは知っていた。しかも「私は堅実なやり方です」と言っていたので損をしたことはないようだったので“譫の空”の原因は損をしてショックを受けていたのではないことは確かだった。
ただし、株のために昼夜逆転のような生活になっていたのだった。
そして会社を辞めて行った。
「これから大丈夫か?」と聞くと、「実はもうだいぶ以前から、貰っている給料の数倍を稼いでいたのです。ここ数年、これで本当に確実に暮らして行けるかを確かめていたのです。スミマセン!」とおっしゃる。「この~」とまさに開いた口が塞がらないとはこのことだった。羨ましいやら悔しいやら複雑だった。
「これからは、生活費は株でOKです。あとは学生時代からやっている障害者がらみのボランティアに情熱をかけていきます!少しはボランティア団体に資金援助も出来ますから」とN。

どうしてるかなあ。サボテンの花が咲くころには思い出す。

チューリップが歌う ♪ サボテンの花 ♬


今日もご訪問くださってありがとうございました。
From Tokyo With Love 東京より愛をこめて
早く安心安全な日々が訪れますように! では、また、明日。




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