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残りの1人は?東京マラソン・・・Vol.2221


ペースメーカーが2集団に配置された。A集団は2時間3分台を目指し、B集団は2時間5分11秒台を目指し日本記録を破る設定だった。
さて、注目の3選手は?
日本選手にとってはまだ誰も3分台、4分台を出していないので、Aに入ることは無謀ともいえるが、さて、どうする?といったところも見ものだった。
井上、大迫はAに挑戦し、設楽はBを選択。やはり、ひとつはここで勝負があったか。
過去のマラソンレースで1人が先行しそのまま逃げ切る例はあるが、先頭集団が複数の時は、優勝者はこの集団の中から必ず出てくるといっても過言ではない。
落ちてくるものを拾って順位を上げてくる者もいるが今回のようなレベルになると優勝は難しい。
先頭集団で頑張っていても残り3㎞くらい辺りから遅れだすとズルズルと後退してしまうのもマラソンの常だ。
大迫はレースに出ずにタナぼた狙いでもよかったが、世界レベルに挑戦する気概が強く、挑戦した。井上も同じ気概で挑戦したのだろう。
スタートラインでの表情は、大迫はキリリとした精悍ないい顔をしていた。設楽と井上は淡々とした顔に見えた。

24kmあたりからAも2つの集団に少しだが別れ始め、井上は5位グループ、大迫は少し遅れて単独12位あたり、27kmで大迫と先頭との差は275mと出た。大迫の後ろにはBの菊池(?)が迫って来た。設楽はもっと後方だった。
こういうパターンでは大迫はBに飲み込まれてズルズルと下がり消えていく運命というのが通常だ。
だが”足を残して“いたのだろうか?

30㎞でペースメーカーがハズレ、1位が3人、そして4位が1人、5位がグループで6人、1人が続き、最後に1人、大迫12位と言った順で30㎞を通過した。

ここまでは、大迫はズルズルとペースも落としているし、井上も調子よくTVで瀬古も「日本記録も出そうだし、井上君がこのままいきそうだな」などと言っていた。素人だが、マラソン応援歴は長い私もそう思った。
だが、“マラソンは30㎞から”というが、まさにその通りの展開が始まった。

12位の大迫が息を吹き返したかのように、いい顔つき・いい走りになって来た。
元気いっぱいに追い上げを開始したのだ。
瀬古大先生も「マラソンはわからないですねえ!」などと本音を漏らしていた。
1人を抜き、32㎞で6人の5位集団に追いついた。32.6kあたりで井上の前に出ると33㎞手前ではこの集団のトップに躍り出た。顔つき良し!走りよし!
勝負に出た!“俺が決める”瞬間だった。(ただし、東京五輪3番手ねらいの勝負だが)
大迫傑は好走し、結果は4位で日本新記録樹立2:5:29、自身の持つ記録を破りまた1億円をゲットした。
惜しかったのは3位になったアブディ(ベルギー)と35k~37㎞あたりまでだっただろうか、5位6位の位置で2人で並走していたが、37㎞でアブディが「大迫、俺について来い」とギアを上げた時だ。ついていければフィニッシュはもっと面白くなっただろう。大迫は37.9kmでカリウキを抜き5位へ、40.2㎞でメングストゥを抜き4位へ。アブディは結果は3位。

最後は拳を振り上げ走った、テープを切った瞬間は、{やったぞ!}とばかり力を込めて上腕の筋肉に筋が浮き出ていた。形相も凄く、いい顔だった。

1雄たけびIMG_6035

2井上Gに追いつくIMG_6017   3手を上げるIMG_6030
(写真はフジTVから)

インタビューに応えて思わず泣いた。こらえていたモノがドッと溢れて来た。
クールに見えた男の“いい姿”だった。
マラソンは、やっぱり30㎞から、そして37km・38kmから、ここが肝心なようだ。
最後の1枠は、男子は来週の琵琶湖がラストだが、出場する選手には申し訳ないが、実績から見た場合だが、まずこの大迫(の記録)を破ることは難しいだろう。しかし、やってみなければ誰も判らない。来週も楽しみだ。健闘を祈る。

井上は26位となってしまったが、勇気には感動した。井上のおかげで大迫も燃えられたのかもしれない。高久や上門などもいい記録を出した。底上げも始まって来た。

令和2年3月1日(日)、午後3時半、快晴。
久々にコロナを忘れた。1位のレゲセ2:4:15、にはコロナ(クラウン)の月桂冠が贈られていたが。
彼は、この大会2連覇で世界第3位、2:2:48の記録を持っている。五輪マラソンの優勝候補の一角だろう。

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