FC2ブログ

五輪マラソン、札幌開催反対・・・Vol.2033


今、そもそも(オリンピックでの)マラソン競技とは何か?が問われていると言っても過言ではないように思う。
最適な環境、最適なコースでスピードを競うのか。
それとも、あらかじめ選手が準備可能な時期に決定された場所とコースで、誰が強いのかを競うのか。
マラソン好きな私にとっては、どちらも魅力的ではあるが・・・。

「札幌へ変更」というニュースが流れたときは「なるほど」と思ったが、その後に海外のアスリートの声などが聞こえてきて、考えが少し変わってきた。
特に印象深いのは競歩の海外の一流女性選手同士のやり取りだった。
「5~6度も低い札幌は歓迎」というA女。
「東京に決まってから、私は熱い過酷な条件は受け入れた。そこでいかに戦うか。ドーハもその前哨戦と思い準備してきた」とB女。
「ドーハが大変だったから、想定外の暑さだったからなどと言うのは準備していない者の言い草。競技者として失格だ」
「どんな状況でも、いかに闘い、いかに勝つか、東京に向けてそれだけを数年訓練してきた。今更の変更など言語道断だ」とも言う。

当初、海外の選手はみな「札幌に変更で、良かった!」と考えているのかと思ったが、違った。
3年前の変更ならば多くの選手は納得しただろうが、暑さ対策に真面目に焦点を絞って懸命な努力を続けて来た選手にとっては、この段階での変更はあり得ないことのようだ。
必死な対策をしてこなくても(ある程度実績ある)モノが得するような変更のようだ。

これも「なるほど!」だ。
安全な気候で、記録が出そうな環境でのレースなら、今、あちこちでやっている。
別に何も五輪でやる必要もない。とも言える。
この伝で行くと五輪の開催場所は今後限定されざるを得ない。猛暑、猛冷の恐れのある地域では不可能ということになる。金のない国も無理。開催地になっても開催時期も選べないようだし、一都市での開催ももう崩れている。
砂漠でのマラソンも不可、ジャングルでのマラソンも不可、オリンピックでのマラソンの意義がわからなくなってくるようだ。

“アスリート・ファースト“とは聞こえがいいが、実は”IOCファースト”という組織防衛ではないか?
倒れる者が出て、避難の矛先が自身に向いてくるのを避けるための御都合宣言と言えなくもない。

マラソンの起源を思い出す。
紀元前490年くらいのこと、アテネ軍とペルシャ軍の“マラトンの戦い“だ。
若き青年が、戦勝報告のためマラトンからアテネイに走った、伝令し、若者は息絶えたと教わった。
一刻も早く!と「我が身、死しても!」と走ったのだろう。
「今日は暑いから、この暑さで走れば倒れるから、明日にしよう」などとは微塵も考えなかったことだろう。

アスリートのプロたち、“特別な”鍛え上げた選手たちは、酷暑を想定し目指してやって来た。その特別な地“東京”を今のこの時期になって勝手に動かしていいはずがない。
覚悟して東京に挑んで来ようとしている者の“戦いの場”を奪う権利は誰にもない。
などと今は思っている。
記録を見たいだけではない、悪条件に備え準備し訓練して来た者たちの“熱い闘い“がみたい。
そこから生まれる感動が見たい。

マラトンの話も実は史実ではないらしい。
オリンピックでマラソン競技が始まるころに、もっともらしく伝えられたのだとも言う。
しかし、世界中がどうもこの手の話に夢中になったのだから、世界の多くは皆、“命懸け”が好きなようだ。
“参加することに意義がある“とは言わないが、敗者でも感動は与えられるし、オリンピックの記憶として残るのは、そんなドラマだ。スマートさだけではない。

それでも天気は浮気もん、東京でも当日は温度が下がり湿度も下がるかもしれない、逆に札幌では猛暑など、こればかりは天のみぞ知る。想定外ということになるのだろうが、これもあり得るかもしれない。
だが、確率が高い方に、などという御託はいらない。
札幌の方々には期待させて申し訳ないが、マラソン,競歩ともに東京開催が望ましい!
命を懸けてやって来た選手にとって、東京、この地がまさに”アスリートファースト“ではないか、などと今思っている。
久々に、俺にも言わせろ!だ。

弁解がましいが、札幌が嫌いなわけではない。

札幌IMG_4347
藻岩山から見る札幌の町。好きな街だ。

令和元年10月22日(火)、午後6時。雨は止んでいる。室内温度19度、湿度71。
正殿の儀の時には、天皇が「世界平和」を全世界に発信し、その時雨は止み青空が見えて、虹が架かった。

今日もご訪問くださってありがとうございました。 感謝です。
From Tokyo With Love 東京より愛をこめて
明日、いい日となりますように


関連記事
スポンサーサイト



コメント

非公開コメント