それぞれの母国・・・Vol.1998
皆、国や場所を自分で選んで生まれてきたわけじゃない。
どんな政治体制か、荒涼とした荒れ地か、緑豊かな国か、宗教は何か、貧しい家か富める家か、長じれば選択が可能な人もいるだろうし富むことが出来る人もいるだろうが適わない人もいる。
是非や好き嫌いは別にして、いずれにしても、生まれたところが故郷となり母国になる。
愛郷心や愛国心が生まれる。
他人を信じていたら足元を掬われるところに生まれる人もおり、近隣と助け合わなければ生きていけないところに生まれる人もいる。物が豊かで汗水流さないで暮らしていける時代に生まれる人もいる。
それなりの“宿命”というものだろうか。
「ウソは泥棒の始まりだよっ!」
「いつでもお天道さんは見ているからねっ!」
子どもの頃に、母によく言われたものだった。
(嘘をついていた子どもだったかは、今はもう覚えはないが・・・)
「お天道さんは昼間だけじゃないか」などと口答えもしたが、
「減らず口を叩くんじゃない!」とピシャリ。
「人をバカにしちゃいけない。誰にもプライドというものはあるからね」
私が20歳くらいのときだったろうか、生意気になっていたのだろう。母はしんみりとした口調でそう言った。
今夏も、お盆で故郷に帰ったが、その母も今年で100歳を超え、今は、“微笑みの人”になり、もう気の利いたことは言えない。ただ笑顔だ。
この季節になり、母の顔を見るたびに、しきりにそんなことなどが蘇ってくる。
この国で、この母から生まれてきて良かった!と思う時でもある。
誠実に、人を気遣って、自分自身は凛として、生きよ。
まだまだだなあ、修行が足りない、もう少し生きなければ・・・などと反省の季節でもある。

(16日、午後6時半、家の上の空)
令和元年8月17日(土)、午前11時半。快晴。
そろそろ、今の地元(八王子)、私の子どもたちの故郷だが、村祭りが始まる時間だ。
まずは、地域内巡行の“子ども神輿“だ。
枯れ木の賑わいだが、日射病(熱中症)にならないように気を付けて、わっしょいわっしよいと子どもたちを煽って来るとしよう。
♫ 誰か 故郷を思わざる ♫
今日もご訪問くださってありがとうございました。 感謝です。
From Tokyo With Love 東京より愛をこめて
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