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みやげ屋“湯元”山咲一星、北沢良・・・Vol.1898


戸を叩けば何かが始まる。素通りすればそれまで。

夕べは何か風情がある店だなと、少し魅かれたが閉まっていたし、通り過ぎた。
翌早朝、足湯の後、店前を通った。親父が店を開け始めていた。旅仲間NKが「準備中のようだが、中に入ってもいいですか?」と親父に聞いた。
「どうぞ」と親父は言った。源泉・麻釜の前に店はある。

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表には、饅頭だとか、野沢菜漬だとか、陶器だとか、俳句と珈琲の店、出会いの源泉とかいろいろ書いてあった。
TVのプレパトは時々見ていて、夏井先生はイイナなどと思い、先生の本でも買って俳句に挑戦してみようかなどという気持ちも持っていたからいっそう興味も湧いた。
「俳句をやられるんですか?」と聞いた。
オヤジは俄然元気が出てきたようだった。
「一応、俳句の師匠だ」と親父。
「彼女は、俺の後輩だ」と親父。夏井先生は俳人協会か何かの親父の後輩のようだった。

とにかくご機嫌な素敵なオヤジで楽しい。

石ころも売っていた。ブラジルから仕入れた石だ。マイナスイオンを発しているという。
「天ぷらを揚げるとき、この石を油の中に入れるとイイ。玉ねぎなどパリッと揚がる」と言う。
「油ごと3回は捨てないで使う。その後油は捨てて石は取り出し、また使う。永久に石は使える」
「その石は、油用として油専門に使う。ご飯を炊くときは別の“御飯用の石”を使う。ホックラとした美味いご飯が炊ける」「水筒に入れておくのもいい、水がまろやかになる」などと言う。
一袋にその石が数個入っていて安いので買った。
名前は「びっくら」と名付けてあった。信州の方言で「驚いた」ことを「びっくら こいた」と言う。
正式な名前は電気石(トルマリン)で、親父は風夢神セキ(テムジンセキ)とも呼んだ。
一瞬だがフーテンの寅が頭をよぎった。

まあ、胡散臭いようなそうでないような話・人だが、好感の持てる親父に違いはない。
「これが正真正銘のハチミツ、これが6年物のカンズリ、これが松代焼。今日はもうじき、この松代焼の陶芸家がやって来る日だ。俺は焼き物はわからないがアイデアは出している」などと親父。
「カンズリと言えば上越じゃないか」と私。
「そうだ、すぐそこだ」などと親父。

しばらくすると、その陶芸家・北澤良女史がやって来た。
「これとこれは、会心の作、だから売らない。これは売り物、アイデアがいいだろう」と日常モノを指差す。
急須と茶飲み茶碗の一体型陶器、ズボラの飲み物と言えなくもないが、年寄にはいたく納得、あれば便利だ。「ティーパックでもよし、オンザロックでも良し」と陶芸家は言う。松代焼の一輪挿しには野の雑草を差してあった、ぺんぺん草だ。それなりに微笑ましく風情もある。庶民的で実用的と言うのが良い。陶芸家として多分お高くとまっていた時もあろうが、今は80歳、超越して飄々と生きている、ようだ。私のような庶民でも買える安い実用物を今は趣味で作っているらしい。
「陶器も使われてなんぼ」の境地に達したかのようだ。

面白オヤジは、俳句同人誌「星嶺」を主催している。昔は某有名どころのカメラマンだったそうだ。
その頃の写真もソット置かれていた。名前は山咲一星さん、あなたに会えてよかった!
彼もまた80歳、元気溌剌、オロナミンCだった。
元気、発散する知性、面白おかしく生きている、こんな人たちと出会える旅は、やはり、いいもんだ。
店先の道祖神も微笑んでいた。

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野沢温泉では”道祖神祭り”と言うものもあるらしい。


今日の1曲は、また和田アキ子で ♫ 貴方にあえて良かった・・・ ♫ 




From Nozawa Hotspring With Love 野沢温泉より愛をこめて
今日もご訪問いただき 感謝です。では、また。
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