旅の空から[異国の細道]140・アルゼンチン 14 ・・・プエルトイグアス2・ビザ・・・Vol.182・2014.12.14.

プエルト・イグアスの宿はここ。
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レジデンシャル・ウノ・ホステル。
右が宿。一応プールもある。自炊もできる。
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上の写真の反対側の道から撮った。この奥の左側に宿がある。
街のメインストリートから東に2ブロック、メインストリートと並行して走っている通りの2本目の通りにある。ターミナルから歩いて7分くらいだ。
とても閑静で、林の中に家があり、林の中に街がある、そんな感じだ。
もっとも、ターミナルの周辺から西のセントロへ向かうと、家が密集しているが、街全体は、林の中、そんな雰囲気の町だ。

12月11日(木)にここに着いて、翌12日は”ひと仕事”する日と決めていた。

ブラジル領事館。
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イグアスの滝は、イグアス川を挟んでブラジル側とアルゼンチン側に分かれる。
両方から眺めるには、ブラジル入国のビザが必要となる。
W杯時に取得したブラジル・ビザはすでに期限が切れている。
どこでビザを取ろうかと思案した。ブエノスにするか、パラグアイで取るか?いろいろ考えたが、どうやらここプエルト・イグアスが簡単で一番早くゲットできそうだ、ということになり、今ここにいる。

ガイドブックによれば、ここだと、金曜日の朝に申請すれば、その日の昼にはビザがおりる、とあった。
行ってみたら、すでにその旅行社や宿はクローズしていた、ということは何度もあったので、ガイドブックを全面的には信用していないが、ダメモトで、万が一のことも考えて日程に余裕をもってこの町にやってきてはいる。

そんなことで、12日金曜日の朝、8時にオープン(昼にはクローズ)なので、30分前にブラジル領事館の前に立った。
大勢並んでいるかとも思ったが、私ひとりだけだった。ビザが必要なのは、日本人だけなのだろうか?
「はい!セニョリータ、ボニータ!」は使えなかった。
領事館員は全員男性だった。奥にまだいるのかもしれないが、私が会った(見た)限りでは3人がいた。それも私よりちょっとだけ若そうな難しそうな顔をした方ばかりだった。
それでも笑顔をつくって、「おはよう、ございます」と元気に明るく挨拶を、その3人にした。

提出書類で「銀行残高証明書」も必要とあったが、持っていない、なんとかなるだろうとタカをくくってやってきたが、実はそれが心配だった。写真は日本からもってきている。
「申請用紙をください」「ここにはない」「エッ!」「インターネットから・・・」「そこをなんとか!」「わかりました。戻って出直します」

申請書はあとでということで、ほかの書類などの確認はしてくれた。
「写真は?」。これは自信をもって「はい、これ!」と言ってやった。
「オー、セニョール、NOだ!」「エッ!」
メガネをはずした写真が必要だ」とメガネだけ日本語で言った。
「W杯で入国したときのビザはメガネありでOKだったが。ホラこのとおり」とパスポートを見せる。この時のビザは立派なもので、私の写真が貼られている。
「ここでは、ダメ!メガネなしの写真を」
押し問答をしていてもだめなものはダメだといって埒があかない。「OK、写真屋は、どこ?」と私。
「セニョール、オフシーナ・コダックだ」と待ってましたとばかりに係員。

「帰りのチケットは?」と係員。
よかった。これは、ブエノスアイレスで手配をしてきたばかりだった。
「もちろん!ハイ、どうぞ」
「OK!」
「デ、銀行残高証明書は?」
きたな、カードはあるし、帰りの便のチケットもある、これでいいだろう、とやったが、ダメだった。
ATMのバランスシートでいいというので、それを取りにいってくることにした。

まず、写真。聞いたとおりにコダックに行ったら閉まっていた。この時間に開いていますか?と聞いたら、もちろんここと同じで8時にはオープンしているよ、とオフィサーは言ったのに。
ドアをガタガタやっていたら、後ろから「セニョール!」と声がした。お店の方だった。今出勤してきたところだった。
”メガネをはずして撮ってもらった!”
ついでに、申請書をそこのパソコンで打ち出してくれ、と頼んだが、それはできない、近くにインターネット・カフェがある、そこの角を左に曲がって40mだ、そこで。
不安は的中した。
こんな時間には大体の店はまだオープンしていないからだ。やはりしまっていた。
仕方なく次は銀行に行った。ATMでバランスシートを取った。
助かった。
実は2日ばかり前に、何があるかわからないので、妻に最後だからと振込を頼んで入金をしてあった。
「もう、仕方ないわね!無駄遣いしないでくださいよ!」とはじめて注文をつけられて入金してもらっていたのだ。

最後の申請書は、結局宿に戻って急ぎつくることにした。
印刷機はもっていないので、宿のダーミアン氏に「打ち出してくれないか?」と頼んだら「OK、内容も打ってやるよ」となり、彼に作成までしてもらった。
生死にかかわらず、父母の名前まで必要だった。ガイドブックにあったとおりだ。
その都度ダーミアンが私に聞く。生まれた場所は?「ナガノ、だ」
それ以来言いやすいのか、笑って、私のことをナガノと彼は呼んでいる。
また、偶然とはいえ、彼の誕生日も年こそ違ったが、私と同じだった。そんなことをパスポートから見つけ、親近感も覚えたのだろう一生懸命作成してくれた。
「よし!これを持っていけ!」と申請書の表書き(写真を貼るところのあるもの)だけプリントアウトをしてくれた。
あとの細かいたくさんの内容は、彼が領事館に送信しておくから、という。
ちょっと心配だったが、時間もないので領事館に急いだ。

「セニョール、パーフェクト!」「OKだ」と係官は笑顔で言った。
こちらの人は”パーフェクト”が好きだ。

出直して領事館に来たら、一人先客がいた。日本人だった。仕事で半年前にブエノスアイレスに来て、休みを利用してイグアスにやってきたのだという。アルゼンチン側は見たから今日ビザを取って明日ブラジル側を見るんだ、と言う。
やはりブエノスだと込んでいるし時間もかかるので、ビザはここで取ることにしたのだという。アルゼンチン人の友人と一緒だった。
申請書類等は完璧のようだった。私の前に提出した。
係員が「2人とも、そこのソファにかけて少し待つように」と慇懃におっしゃった。

「セニョリータ!」とまず彼女が呼ばれた。
「おっ、もらえるな」と思ったら、何かやり取りをしている。アルゼンチン人の友人も駆けつけ「ポルファボール!」などと言っている。
結局今日はビザはおりないということだった。月曜日におりるが月曜日はアルゼンチンにかえらなければならないのだ、なんとか頼む、と友人が懇願し交渉してもダメだった。
2人は悔しそうに少し強くドアを閉めて出て行った。
「ダメだったわ」と彼女。「残念だね」と言うしかなかった。
本当に切なさそうだった。

「せにょーる!」と私を係員が呼んだ。
ひょっとしてと甘い期待をわずかだが抱いた。
が、そんな甘い話はなかった。
「月曜日ですよ!」と念を押された。彼女の件でわかっていたので、抵抗せずに「シー」と答えた。
「8時にパスポートを提出してください。12時にビザのスタンプを押してお返しします」
「いいですか!月曜日ですよ。8時と12時ですよ!」何度もなんども念を押された。

「OK! セニョール、グラシャス!」
チョッと残念だったが、明るくお礼を言って領事館を出た。
外に出て振り返った。思わずため息と同時に、個人の裁量は許されないものな、ルールどおりか・・・。とつぶやきが出た。
が、ひと仕事は、こうして終わった。
きょうの日課は終了!というわけで、頭を切り替えた。

スーパーをのぞいたら、ワインがたくさんならんでいた。
ブエノスでは、トランペッターが、1000円を切っていた。あるかと思ったらなかった。
「何が好き?」と店員に聞いたら、一つがこれ「ラティチュード 33 」マルローで、本場メンドーサ産。68ペソだった。
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よし、しばらくいることになったし、1本買うか、となった次第。
今夜はワインだ。バスのワインよりはうまいかな?
つまみにピスタチオを買った。55ペソだった。高いつまみになった。
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