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紅樹と川端康成・花に逢はん・・・Vol.1698


コメントであおぞらサンが岡山に縁があるということから、ハンセン病の伊波さんのことがたくさん思い出されてきた。もっぱら『花に逢はん』に書かれていることだが・・・。

伊波さんが作家となったのは、川端康成の影響ともいえる。作家というよりは、あるいは歴史の証言者であらねば、という想いからかもしれない、が、・・・・。

A(伊波さん)が中学3年の時、1958年(昭和33年)、川端康成が沖縄・愛楽園にやって来た。
事前にAの作文を読んでいた川端は「A君と話をしたい」と申し出ていた。
Aは校長に呼ばれて川端の前に立った。見ると川端は予防着も着ず私服のままだったそうだ。
「そこにお座りなさい」と川端。
「よい作文でしたよ」と川端。
・・・・・・たくさん川端はAに質問する・・・・・・
「あなたは紅樹(ひるぎ)が大好きだそうですね」と川端。
「真水でも海水でも生きている紅樹、その林を見ていることが大好きです。自分がくじけそうになる時は紅樹の林を見に行きます。一瞬輝くときがあります。でも、これは誰にも教えません」とA。
「秘密ですか」と川端。

「本は好きですか?」
「はい」
「北條民雄の『いのちの初夜』は読みましたか?」
「はい」
「君の感想をぜひ、ききたいですね」と川端。
・・・・・・アレやコレや答えるA・・・・・
.川端は涙を浮かべ、ハンセン病のAの手をにぎりしめる、思わず手を引っ込めるA。
やがて「たくさん書きなさい、自分の中にいっぱい蓄えなさい」と川端。
・・・・・園長が「先生、もう時間です」なんども時間切れを促していた。
「ありがとう。A君。何かほしいものはありますか?」と川端。
「本です!」とA。

1か月後、段ボール箱に詰められた本が何箱も届いた。
  
校舎の時計IMG_5679

川端康成原作 ♬ 伊豆の踊子 ♬




今日もご訪問くださってありがとうございました。 感謝です。
From Tokyo With Love 東京より愛をこめて


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浮雲さんの正体は明かさないの?

月光仮面

あおぞらサン、正体というほどのものでもありません。
どこのドイツだ、都都逸だ、てなもんです。
♬どーこの誰かはしらないけれど~、月光仮面だ!と格好つけたいところですが・・・。
ひとつ、春になれば古希です。学年は一つ下ということになりますか。