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ビンタ・・・Vol.1689

あと数か月で中学生になるころだった。
クラスの6~7人が何か悪さをして先生が激怒したことがあった。
彼らが立たされたあと、先生は「お前も立て!」と私に言った。
そしてビンタが飛んできた。私は級長だった。
先生は「お前が悪い」とは言わなかったが、そんな感じだった。
この時ばかりは「理不尽な!なぜ何もしていない俺が!」と恨んだがジッと訳も分からず我慢した。
(理不尽という言葉を知ってはいなかったが、今思えば、そういう言葉が適当だ。)
我慢したが、この時は「グレてやる!」と強く思ったものだった。
幸い、田舎の町にはグレて溜まるような場所も不良グループもいなかったのでそうにはならなかったが、後に“体罰“は良くないという言葉が世に出てきた時は「なるほど、あれだったか」と昔を思い出したものだった。
同時に、ビンタを良しとするわけではないが、なぜ私にビンタだったかも少しわかるような歳にもなっていた。

不思議なもので、「担任の顔も見たくない、早く卒業式が来ないものか」と思って過ごした数か月だったが、担任には子どもが3人いて一人が大分上で男、一人が私より一つ上で一人が一つ下で2人は女性、何かの折に私よりひとつ下の子が「父があいつ(私のこと)を見習えなんていうんだ」などと私に言ったことがあった。「何のことだ?」と聞いたら思い当たることがあった。「へー、先生はそんなところを見ていたのか」などと感心し、そんなこともあって以来恨みは徐々に薄らいでいった。担任が我が地域のお寺の住職だったということもあり、小学校と中学校が同じ敷地内にあったこともあり、その後何かとかかわりがあり、いつしか気持ちは感謝のほうが上回っていった。学生時代には本気で教職への道も考えるようになったこともあった。いつしかビンタから恩師へとなっていたというわけだ。
私の進んだ道は教師ではなかったが、先生には結婚式に恩師として上京していただきご挨拶をお願いしたものだった。

その先生もすでに空の彼方だ。

もうじき私も空の彼方に行く身か歳か、無性に昔のことが思い出される。

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この間の雪(2月10日、庭の曼珠沙華の葉の上に)。
今年ももう1回くらいは雪が降るだろうか?



今日もご訪問くださってありがとうございました。 感謝です。
From Tokyo With Love 東京より愛をこめて


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