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人恋し・・・Vol.1570


男は“恋しい”とか思っても口に出すべきではないのかもしれない。
“女々しい”感じが漂う。
やはり“男は黙って ○○ビール!”の方が、いい。

とはいうものの一昨日“人恋しく”なり久々に都心に出かけてしまった。

猛暑が過ぎたと思ったら秋の長雨、それも急に温度が下がり、外へ出かけることが億劫になっていたが、体にまでカビが生えてはまずいので重い腰を上げたのだった。
いいこともある。
1冊読書を完了したことだ。
電車に乗るときは文庫本を持参する。
長いこと読みかけていた『日の名残り』(カズオ・イシグロ著)が読了!となったのだ。

『日の名残り』は、時は1956年夏、舞台は英国。主人公は古き良き英国を代表すると言った風の執事・スティーブンス。晩年を迎えて彼は人生初めての旅ともいえる6泊7日の旅をする。その最中に遠い日の出来事や直近の雑事などなどが織り込まれ、同時に大英帝国の栄光に影を落としつつ物語は進む。彼を慕った元女中頭のミス・ケントンとも再会を果たすが、旅の終わりは彼が一度は来たいと思っていた海辺の町・ウェイマス。桟橋の灯りとこの桟橋から見る夕日が絶景だという。スティーブンスはこの桟橋で海と夕日を見、男泣きに泣く。いつの間にか隣にいた初老の男と言葉を交わすうちに涙が落ちたのだった。初老の男はハンカチを「一度だけ鼻をかんだけだから綺麗だ」といって差し出し「夕方が一日で一番いい時間なんだ」と言い去っていく。やがて日は暮れて桟橋に灯りが灯る・・・。
(原文は英語なので知らないが)翻訳者の土屋正雄氏の日本語が実にいい!
アンソニー・ホプキンス主演で映画化されているらしいが、映画の多分ラストシーンはこの桟橋だろう。

ほろ酔い加減で酒場を出て、おぼろ目で空を見上げると、“日の名残り”ならぬ“名月の名残り”のような月がかかっていた。
虎ノ門交差点から東方・新橋の上空あたりに月が浮かんでいた。

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今日の1曲はもちろんフランク永井 ♬ 君(人)恋し ♬an> だ。 


今日もご訪問くださってありがとうございました。
From Tokyo With Love 東京より愛をこめて


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