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プエルトリコのリコ・前話・・・Vol.1277

思い出は尽きない。

ボケ出すと遠い昔のことは覚えているが最近の事や少し前のことなどが記憶から飛んでいくなどと聞き、「今何歳ですか?」「私、18」が「17,16・・・・」となっていくのだとも聞く。記憶が後退していき、やがて消えてジ・エンドということだろう。が、私の場合、2年ばかり前のことが次から次へと湧いてくるから、まだ大丈夫だろうと思ったりしている。
それでまた滝ツアーの話。

シウダーボリーバルで現地のツアー会社に「エンジェルフォールツアー」を申し込み、ボリーバルの空港にやって来た。
ツアー会社の係員は「あのセスナに乗れ」と言ったはいいが飛行場には入ってこなかった。「カナイマの空港で案内人が待っているから大丈夫」とそれだけ。不安を抱えて一人ぽっちで乗り込んだものだ。

セスナには先客がいた、3人、母と娘、一人旅の男。そして私を乗せて飛び立った。皆旅行者風だったから目的は同じだろうと踏んで隣の席の男に「申込書」を見せたところ「私と同じツアーだ」とベネズエラ人だという彼は”確かに”言った。彼と一緒にいれば大丈夫だろう。
機上の人となって空を飛び飛行中にブロッケン現象(以前もブログで紹介したが)を私が目撃して皆で「おお」とか「うあわー」とかハシャイデ少し仲良しになったものだ。

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目的地カナイマ村に降りた。到着したカナイマの飛行場はとてものどかで、セスナが数機停まっていた。いろいろなツアー会社の各地からやって来たセスナなのだろう。
飛行場脇には大きな土産物屋風の建物が1軒。そこに大勢のひとたちが居てセスナから降りてくる人たちを眺めたりブラブラしたりしている姿が見えた。到着した人帰る人たちであふれていた。
空港税だか入村料だかを払い空港の外、つまり土産物屋に入った。ツアー客の待機所にもなっているようだった。

10カナイマ村IMG_2663
左下の空き地がカナイマの飛行場で、空き地脇上の右角に見える小さい建物が土産物屋。
村の上の台地を流れる川を遡ってエンジェルフォールに向かうのだ。
左に見える湖のような川辺、アップがこれ。
11川辺

空港を出たが、「ヨシさま」とか「〇〇ツアー」などといったプラカードのような類を掲げて出迎えているものなどひとりもいない。セスナで一緒になった男も見当たらない。不安にかられたが、どうしようもない、まずは一服、で、木陰に行って気を落ち着かせた。ケセラセラだ。

「ヨシ、ヨシ!」という声が聞こえた。土産物屋の中で誰かが叫んでいた。「わたしのことか?!」と名乗り出た。ホッとした弾んだ声になっていたはずだ。初めて会うインディオ風のその男は「OK」と言っただけで店の人込みの中に去ったが、不安は一気に吹き飛び「よし、これで大丈夫」と安堵した。

しばらくして今度はセスナで同席した男がやって来て「行くぞ、あれが俺たちの車だ、乗ろう」と言った。一瞬「ン?」と思ったが、手を引っ張るので乗った。引き留める者はいない、先ほどのインディオ風の男も見当たらない。
2人だけを乗せた車は林を抜けてすぐ近くにあるこぎれいな小さなホテルに着いた。
男はチェックインカードに記入しOK、だが私はそうはいかなかった。
ホテルマンは優しく言った。
予約はされていないようですが、ウェルカムです。日本人ですか?」「シー!」「パスポートを見せてください」とトントン話が進む。なにか腑に落ちないまま「OK、ではこのカードにご記入を」となった。

思った以上にいいホテルのようだ。

若くはなかったが、旅人ではあった。♫ 旅人よ ♪

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