高尾山・細田屋・・・Vol.1203
「久しぶりだね」と親父さんが言った。
嬉しいもんだ。親しく会話を交わしたことはなかったが覚えていてくれたらしい。
「綺麗になっているでしょう」とも言った。
細田屋のおやじさんだ。茶店前の登山路が綺麗に整備されていた。
高尾山に登る楽しみのひとつが、ここ細田屋だ。峠の茶屋といったところだ。高尾山頂を西に下って、もみじ台にある。奥高尾の入口だ。
この茶店でなめこ汁をいただきながら、目の前の登山路を、向こうからやって来る人、コッチから向こうへ過ぎていく人、そんな登山者を眺めるのが好きだ。登山者というより旅人といった風情が感じられて、大好きな場所の一つだ。
陣馬山からか、小仏からか、汗を拭きふきやって来て「あらっ、こんなところに」といった風で、茶店を見る。通り過ぎかかって戻り店に入る人も居る。何人かは、店の前の道向こうの(お店のものではない)ベンチに座る。立ち止まって一休みしたくなる陽だまりなのだ。「雲がなければ、目の前に富士山が浮かんで見えるんですよ!」などと声をかけたくなる。が、この日は雲がある、悔しがらせてはいけない、ジッと黙ってなめこ汁に戻った。


まだ石も砂利も敷かれていなかった頃(2015年10月6日)。店先からと、向こうから店のある方を見た写真。数人が立っている左に細田屋がある。

山道を黙々と行き交う人たちを眺めていると島崎藤村の”旅人の群れは いくつか 畠中の道を急ぎぬ”をつい思い出す。
あちらは少し物悲しさが漂い、この場所は明るくのどか、そんな違いはあるが、旅人の・・・がダブルのかもしれない。♫ 千曲川旅情の歌 ♬
From Tokyo With Love 東京より愛を込めて
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嬉しいもんだ。親しく会話を交わしたことはなかったが覚えていてくれたらしい。
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高尾山に登る楽しみのひとつが、ここ細田屋だ。峠の茶屋といったところだ。高尾山頂を西に下って、もみじ台にある。奥高尾の入口だ。
この茶店でなめこ汁をいただきながら、目の前の登山路を、向こうからやって来る人、コッチから向こうへ過ぎていく人、そんな登山者を眺めるのが好きだ。登山者というより旅人といった風情が感じられて、大好きな場所の一つだ。
陣馬山からか、小仏からか、汗を拭きふきやって来て「あらっ、こんなところに」といった風で、茶店を見る。通り過ぎかかって戻り店に入る人も居る。何人かは、店の前の道向こうの(お店のものではない)ベンチに座る。立ち止まって一休みしたくなる陽だまりなのだ。「雲がなければ、目の前に富士山が浮かんで見えるんですよ!」などと声をかけたくなる。が、この日は雲がある、悔しがらせてはいけない、ジッと黙ってなめこ汁に戻った。



まだ石も砂利も敷かれていなかった頃(2015年10月6日)。店先からと、向こうから店のある方を見た写真。数人が立っている左に細田屋がある。


山道を黙々と行き交う人たちを眺めていると島崎藤村の”旅人の群れは いくつか 畠中の道を急ぎぬ”をつい思い出す。
あちらは少し物悲しさが漂い、この場所は明るくのどか、そんな違いはあるが、旅人の・・・がダブルのかもしれない。♫ 千曲川旅情の歌 ♬
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コメント
No title
3月に季節外れの雪が降って富士山や丹沢が冠雪した日、
この道を整備している工事のおじちゃん(お兄ちゃん?)たちと並んで、
ここから一緒に大喜びで富士山を見ていました!(笑)
2017-09-12 15:28 葉月 URL 編集
No title
2017-09-12 20:20 浮雲 URL 編集