ぬれぎぬ・・・Vol.1057

「ハサミ、どこへやったの?」と妻の声。
即座に「知らない!」と答えたかったが、言えなかった。
ほんの一瞬逡巡していると、
「庭で、花など切るのに使ったんじゃないの?」と次の矢が飛んできた。

ひょっとしたら、そうかもしれないな、などと思って外に出た。
使ったかもしれない数か所を、一応見て回った。
何処を見ても、無い。

100円均一で同じ白いハサミを2本買って来て、1本は、家の中用、つまり妻用。もう1本は庭用、つまり私専用、のものがある。
庭用は、裏のちいさな納屋に仕舞うことにしている。
ひょっとしたら、妻の家用を使って、そこに置いたかもしれない、などと思って、最後には納屋を開けて見た。
しっかり、私用の1本しかなかった。

これを確認して、ようやく反撃に出た。
「私ではないな。自分で使ってどこかに置き忘れたんじゃないの?」と威張らずに優しく妻に言った。
が、妻は、どこ吹く風。100%自分ではないと思っていて、聞く耳持たず、2階で洗濯物を干している。

「行動を振り返ったら?」「ゴミを出す時、紐で縛らなかった?ハサミで紐を切らなかった?」
と私が、少し大きな声で追い打ちをかける。
が、柳に風。取り付く暇がない。

それもそうだ。仕方がない。
過去に何度か、逆のことがあった。
「あれ、どこへやった?」などと妻に問い、結局は自分が置き忘れていたことが何度もあったのだ。
以来、このような件では、私の言うことに対して妻からの信用はない。

仕方なく、自分で今度は家の中を探した。
妻の行動か所と思われるところを追ってみることにしたのだ。
台所回り、どこにも無し。居間、ここにも無し。
ひょっとして座敷、やはり無し。
あきらめかけて、座敷の片隅に置いてあるミカン箱を覗いた。
夏みかんがまだ数個詰まっているミカン箱だ。
「あった!」ミカンの上に白いハサミが鎮座していた。私を疑った妻のハサミだ。

「あったよ!!ミカン箱に」と怒鳴りたかったが、勝ち誇った気持ちを押さえて優しく2階にいる妻に言った。
「あっ!」という小さな声が2階でした。
はさみIMG_1377


今日もささやかな日常が始まった。
歌は、なつかしのペギーマーチでいこう ♬ 忘れないわ  いつまでも 🎶 だ。


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コメント

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浮さん、おはようございます。

はさみのあり我が家でも、よくある話で、うなずいてしまいました。

いつもの場所にない、置きっぱなしが多く、たまに使うハサミですが、使うタイミングでないと、イラッとくるものです。

最近、すぐに見つからないときは、ここぞという場所を探しつつ、妻にはすぐに訊ねず、イライラが収まってから、妻や子に尋ねるようにしています。イライラしているときは、たずね方に、トゲがあるんでしょうね。

一呼吸置くことの大切さをハサミから学びました。

よいゴールデンウィークをお過ごしください!

ふじ

No title

ふじサン、やはり貴方は人間が出来ている。私などはこの歳でまだ中々、ひと呼吸が置けません。
休みは暦どおりですか?日ごろは超多忙でしょうから、ゆっくり静養してください。家族サービスも静養のうちでしょう!