諏訪紀行8・二胡奏者登場・・・Vol.1078

いよいよ夜となり、これからが本番。目的の酒席となった。信州に所縁がある昔の仲間と数年前から1泊旅行をしている。集まって元気かどうかを確認し一杯飲るのが目的だ。酒や食事の前に演奏会があった。イヤとはいえない。今回の幹事は諏訪の近く塩尻市に住むIHだからだ。IHは3年前から二胡に挑戦している。それを披露するというのだ。この自慢げな顔。素人の私から聴いても「まだまだだ」というところだが、彼の凄いところは3...

諏訪紀行7・原田泰治美術館・・・Vol.1077

郷愁を誘う昭和の風景というか日本の原風景が心地よい。諏訪あたりの出身の原田泰治氏の美術館が諏訪湖畔に立っており、かれの描いた作品が飾られている。もっとも絵にも疎い私だから、谷内六郎との違いもあまりわからない。ほのぼのとして何か懐かしさを漂わせているところが、両者とも、いい。週刊新潮の表紙で”階段に女の子が2人ばかり腰かけて本を読んでいる絵”が昔あった。ダンダン時が立ち、足元から日影になっていく。陽の...

諏訪紀行6・諏訪湖遊覧・・・Vol.1076

日本にはあちらこちらに湖があり、それぞれ素敵な景観がある。しかし諏訪湖は何もない。ひとつまみの小島とも言えない島があるが見るには価値がない。見渡す限り湖水だけ。入り江も木々もない。だから遊覧といっても胸が躍るということはない。船内アナウンスで諏訪湖の事、周辺の知識など、をじっくり聞くと言うことになる。私の場合はご機嫌だ。デッキに置かれた灰皿前で、風に吹かれながら、一服、2服・・。外に出てくるものは...

諏訪紀行5・千人風呂・・・Vol.1075

私以外は皆車でやって来た。宿はこじんまりとした清楚な落ち着いた宿だった。駐車場は宿から50mくらい先にあり、そこは片倉館・千人風呂の駐車場でもあった。この建物は昭和初期に建てられたもの、製糸工場の後ではない。風呂屋として建てられたものと聞く。右の建物は会館、昭和3年に建てられた。風呂は入浴料が650円、深さ110m、大人の胸の高さくらいある。底には玉砂利が敷いてある。千人は無理だが、100人はOKだろう。...

諏訪紀行4・宿、約束の時間・・・Vol.1074

なつかしい笑顔があった。コーヒーを飲んだりブラッとしたりするうちに仲間との約束の時間が近づいてきた。今晩泊まる宿での集合時間は午後3時だった。三々五々好きな方法で集まることになっていた。向こうに諏訪湖畔に停泊中の遊覧船などが見えてきた。地図では、湖畔のまえを走る道路角だから、ここら辺かと思ってよく見ると、「正面玄関は湖畔側」という案内板があった。宿の角を左に折れたら、なつかしい友の顔がほほ笑んでい...

諏訪紀行3・街角・・・Vol.1073

近年、あちこちで洒落た建物の交番を見ることが増えてきた。私の住む町の駅前交番は数年前に建替えられ、レンガ造りの建物になった。中のデスクに座る警官や交番前で目を光らせるいかつい顔も、建物のおかげか、若干優しそうに見えるから、いい。上諏訪駅を出てすぐ甲州街道に出るが、角に上諏訪駅前交番がある。ふと見上げると、こんな看板がほほ笑んでいた。こういうのも、いい。今日は真夏日になりそうだ。暑さに負けず、今日も...

諏訪紀行2・停車場の止まり木・・・Vol.1072

私の止まり木が増えた。列車に乗って地方へ旅をすることが好きになっている。旅する回数は今は多くはないがやはりいいものだ。3年ほど前、信州の長野駅に降りた。まずは一服とコーヒーということで、喫茶店を探した。昔ながらの喫茶店だ。ここなら大体煙草は吸える。が、なかなかお店が見つからない。ビルの陰で吸っている男がいた。「どこか吸える喫茶店はありませんか?」と彼に聞いた。そこは愛煙家?同士、彼はニャッとして即...

諏訪紀行1・あずさに乗って・・・Vol.1071

あずさに乗って上諏訪に向かった。あずさ2号ではなく、あずさ15号で八王子駅から乗車した。新宿方面から列車がやってきた。近場でも、旅立つとき、乗る電車がやってくる瞬間は、少し胸がときめく。八王子から上諏訪まで、わずか1時間半の旅程のせいか全車内禁煙だ。それでも不満はない、駅弁を食べたり、車窓から流れて行く景色を眺めているうちにあっという間に小淵沢駅あたりまでやってきてしまった。ここからは八ヶ岳山麓の...

波と初夏の調べ・・・Vol.1070

高尾山麓に住む『へんくつ一路』の著者・上條さん宅へ寄って家に戻ると、“波の音”が届いていた。清水は三保の内海の波だった。一緒に第3回目を迎える定期演奏会も届いていた。俗な私が、少し高尚な、というか文化的なというか、そんな気分になれる届け物だった。定期演奏会はオルガニート小品集6・7月CD、波の音は哲学的CD:standstill 30 minutes 2枚組。オルガニートは三上眞佐子さん、哲学的CDは、彼女の連れ合いの石...

へんくつ記念日・・・Vol.1069

今日は、ひとつ記念日が増えた日となった。私と同じ八王子に住む上條さんと言う方が本を出版したのだ。本のタイトルが『へんくつ一路』。本の表紙など装丁は友人の石原さん。私も少し関わらせていただいた。昭和初期生まれの上條さんが折に触れて書き溜めたものを纏めたものだ。著者は信州の安曇野の出身。安曇野や信州に関心のある方、懐かしい昭和の時代に触れてみたい方、故郷に想いを馳せてみたい方、本が好きな方、暇な方、な...