ぬれぎぬ・・・Vol.1057

「ハサミ、どこへやったの?」と妻の声。即座に「知らない!」と答えたかったが、言えなかった。ほんの一瞬逡巡していると、「庭で、花など切るのに使ったんじゃないの?」と次の矢が飛んできた。ひょっとしたら、そうかもしれないな、などと思って外に出た。使ったかもしれない数か所を、一応見て回った。何処を見ても、無い。100円均一で同じ白いハサミを2本買って来て、1本は、家の中用、つまり妻用。もう1本は庭用、つま...

まだ頑張っている・・・Vol.1055

オダマキはまだ咲いていてくれる。4月上旬に咲き出して今まだ盛りだ。タネを採って増やしたり、タネがこぼれて自然に芽を出してきたものを植え替えたりして楽しんでいる。  ひなげしやヤマブキも咲いている。狭い庭にあれやこれやと欲張って植えているので、庭一面がオダマキだけ、ひなげしだけ、というように圧倒する風景にはならないが、ささやかに楽しんでいる。あっという間に木々は緑でおおわれ、今まさに春。気持のいい日...

靴磨き・若かったおばあさん・・・Vol.1054

仕事をしていた頃は、靴はよく自分で磨いた。時々、靴磨きをせずに仕事に出かけ、汚れが気になることもあった。高価な靴でなくても「足元はきれいにしておけよ」などという言葉に素直に同感していた時代のことだ。最近は革靴とはほとんど縁がなくなったので磨くこともほとんどない。道具だけは靴箱の中で眠っている。昔、地下鉄銀座線「虎ノ門」駅で下車し地上に出ると靴磨きのプロが店を構えていた。店といってもパラソルと座椅子...

靴磨き・・・Vol.1053

アジスアベバは結構砂埃が舞う。そのせいか靴磨きやが多い、と今アフリカを自転車で縦断中の60代半ばの高島さんがブログに書いてきた。そんなことから“靴磨き”と彼との再会を思い出した。ボリビアのチチカカ湖の畔にある町コパカバーナでのこと。ペルーから流れてやって来た青年がいた。野外レストランの木陰の下でコーヒーを飲みながらPCに向かっていた時のことだ。「靴を磨かせてよ」と寄って来た。足元を見れば私の疑似革製...

谷中の桜・・・Vol.1049

もう1週間ばかりまえになるが、西日暮里に鰻を食べに出かけた。鰻をいただいた後、皆で谷中銀座や谷中墓地などをブラブラし、日暮里駅に出た。4月8日、小雨が時々ぱらついていた。谷中の桜はちょうど見ごろ、という頃だった。小雨にも関わらず人出の多いことには少しおどろいたものだった。あちこちに小粋な小路があり、夜になればフラッと入り込みたくなりそうな塩梅だった。昼間でもうす暗い中に灯りが点いているところもあっ...