三年坂とサザエシリ・・・Vol.1367
「西郷どん」から「紀尾井坂」で終わってしまったが、続きがある。
「昭和の名残り」の続きで、昭和2年に出来た建物のモニュメントがある尚友会館へと続く坂道のことだ。
地下鉄「虎ノ門」駅を降り、文科省前に出る。
文科省前の通りが「桜田通り」で通りを北に進むと、左に文科省、財務省、外務省などと連なり、少し先にある皇居・桜田門に突き当たる。
「桜田門外の変」で大老・井伊直弼が水戸浪士17名・薩摩藩士1名に斬殺された場所だ。
桜田通りから文科省と財務省の間にある坂道に入る。
これが「三年坂」だ。
坂の上に見えるのが尚友会館で、向こう側はまた下りになり谷になっている。江戸時代には鶯が鳴くところから鶯谷とも言われていたというが、今は谷底を首都高速が走っている。高速を横切ると丘の上には国会議事堂が建っている。
高速を左に進むとすぐ右上の丘の上に首相官邸がある。官邸を右に見て下った処が「溜池」。
昔は湿地帯だ。
三年坂の話に戻るが、昔はここらあたりは三年町と呼ばれていたので三年坂となったのだろう。
江戸時代は「サザエしり」とも呼ばれていたらしい。「栄螺尻」と書く。
ここらでサザエが獲れたのだ。
三年坂に並行して、財務省と外務省の間にある坂が「潮見坂」。
今の桜田通りあたりまでが海だったのだ。
虎ノ門交差点脇に金毘羅神社があるが、その境内の前からは海が広がっていたのだな、当然すぐそこにある夜は酔客であふれる「新橋」などは海の底ということになる、などと思うと一興、隔世の感、を感じることが出来る。
「三年坂で転ぶなよ、転んで怪我をすると3年のうちに死ぬことになる、と言われる坂だ」などと先輩に言われ、冗談だと思いつつも、なぜか気になって注意して歩いた坂だった。
今日もご訪問くださってありがとうございました。
From Tokyo With Love 東京より愛をこめて
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コメント
東京はやはり大阪とは規模が段違いです
でもね、大阪は人なつっこくて見えを張らず庶民的なところで私は好きです
現在は大阪の女やもん、昔3年くらい世田谷の明大前に住んでた
2018-03-08 05:50 あおぞら39 URL 編集